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Making of HARUTA
2022.05.10


HARUTAの靴は

「安心・安全」。

学生だけでなく大人にも

満足いただける靴を

作り続けます
RIGHT:
取締役 製造部長
春田 淳
LEFT:
製造部 資材課
課長代理
長谷川 實


今年、創業100年を迎えたHARUTA。履き心地がよく型崩れしにくいなど、国産ならではの高いクオリティを保っているのに、なぜここまでロープライスで商品を提供できるのでしょう。そんなお客様からの声に応えるべく、制作工程をご紹介。HARUTAの秘密を、ちょこっとだけお見せします。

社員は20代から70代まで

春田(以下、春):HARUTAは私の祖父である先代が創業しました。「製甲」と呼ばれる靴の上部(アッパー)を作る請け仕事からスタートし、その後自社ブランドHARUTAを立ち上げたんです。現在は私の伯父が2代目を務めています。92歳ですが現役です。創業から100年なのにまだ2代目というのは、あまり聞かないかもしれませんね(笑)。
長谷川(以下、長):私は入社から今年でちょうど50年になります。いまこの工場では、20代から70代まで幅広い世代のスタッフが働いています。新しい機器を取り入れながら、HARUTAが培ってきた技術を若い世代に継承しています。

「利益より社会貢献」の理念

:うちは初期の頃から、靴のアッパー(甲の部分)と靴底を接着剤で圧着させるセメント式製法を取り入れています。機械とベルトコンベアを使い、ひとつの工程をひとりが担当していくスタイルなんですね。それぞれが担当する工程のエキスパートになれ社員は20代から70代までるので、効率よく作ることができる。だから大量生産が可能なのです。職人が手作業でひとつずつ縫い付けるグッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法などの場合は、やはり時間とコストがかかるため、価格はどうしても上がってしまいます。

 いまは日本で売られている靴の9割近くが海外で作られています。国内生産でこの価格帯をキープするのは正直大変なのですが、先代の頃から、利益を上げることよりも社会に貢献しようという企業理念があるんですよね。実は2年前にちょっと価格を見直したのですが、その前の値上げは30年も前。数年に一度サンプルを集め直したり、求められているデザインやシルエットを調べ、時代に合わせて定番モデルも少しずつ改良しています。木型は日本人の足に合わせているので、履きやすさには定評がありますね。コストを極力抑えながらも品質のよい商品を提供するのがHARUTAなんですよ。


大人も満足できる品質

:HARUTAの強みは、やはり丈夫さだと思います。メインターゲットが学生なのに、丈夫じゃなかったらすぐに壊れてしまいますからね。丁寧に履いていただければ3年は持ちます。
:もし壊れてしまった場合でも、店頭にお持ちいただければ修理も可能です。
:セメント式製法だからこそ、靴底をそっくり取り替えることも比較的簡単にできるんですよね。
:HARUTAは安心して履いていただける、安全な靴を提供しています。学生のみなさんはもちろん、学校を卒業した大人のみなさんにもデイリーに愛用いただけたら嬉しいです。


HARUTAの定番、ローファーの抜き型。各デザイン&サイズごとに用意。

プレス機と抜き型を使って革を裁つ「裁断」。熟練のスタッフが無駄なく抜き型を置いていく。

「漉(す)き」と呼ばれる工程。革を張り合わせる際、 厚みが出ないよう薄くスライスする。

靴のアッパー(甲の部分)を組み立てる「製甲」。

アッパーに木型を合わせる「釣り込み」。靴づくりのなかで最も重要な工程。

いくつもの工程がある「底付け」の作業。まずは前部、中部、かかとに分け、革をひっぱる。

靴を履いたときの段差をなくすため中央部にシートを接着。

500~600キロの圧力がかかるプレス機を使って靴底を接着。

靴底がついたら左右揃えてベルトコンベアへ。

磨きをかけてツヤを出す。

糊をつけ、中敷を入れる。最終検品ののち、箱詰めして完成。
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